草刈りや間引きを行なって山や庭の環境を整えましょう

森林の保全術

ガーデニング

間伐とは、樹木が混み合って生えている森林から、曲がったり弱ったりしているスギやヒノキなどの針葉樹を抜きさる作業のことです。森林の中を明るくし、樹木が成長するための光量を充分に保ち、まっすぐに育てることを目的として行われます。間伐を行わない森林では、太陽光が地面に届かなくなって、根から吸い上げる養分と水分が不足して樹木の生長が鈍り、根を張ることが困難になります。その結果、山崩れや大水といった災害を引き起こす原因ともなります。また、暗い森林の中では下生えも生えなくなってしまうため、土壌保全能力も低下してしまいます。土壌保全能力が低下した土地を再び元に戻すのは、莫大な時間と労力がかかります。間伐は先人たちが経験により学んできたものを実践した森林保全術です。

実際に間伐を行う際は、森林労働者の方が手作業や重機を用いて行います。しかしながら、間伐の現場では森林労働者の人口が減っており、熟練した森林労働者のノウハウを継承できなくなってきています。森林労働者現象の原因の一つに間伐作業の採算性の悪さがあります。かつて間伐材は建築現場の足場や木工製品に利用されていましたが、現在では驚くほどの安値でしか取引されません。間伐作業の人件費にも満たないケースが多く、森林労働者の賃金も他の職業に比べて十分とは言えない状況です。これは、海外から安価な木材が流入してきており、現在の建築現場では主流で使用されているからです。全国の森林を保全し、間伐の技術・ノウハウを継承していくためには、国内の木材価格の安定化・間伐材の安定供給・伐採の省略化・木材の集積地の整備などの課題があります。